みなさん、こんにちは! 重要条文の暗記は進んでいますか?

 

さて、暗記の仕方は、個人個人合う合わないがあるので、これといった正解はないと思います。一般的ですが、何度も書いて覚える人、声を出して読み込んで覚える人など様々でしょう。私は何度も書いて覚えるタイプでしたが、穴開け勉強法というのをラジオで知り、途中からそれも併用してみました。
 穴開け法は、まさしく試験問題で穴開けにされそうな箇所を自分で考えて穴開き問題を作り続けて、それを何枚かコピーしておきます。そして、自分で作った穴開き問題を、穴開きの部分だけ書くのではなく、穴を埋めながら条文全部を書いて答えるというやり方です。これは、ただただ条文を丸写しするより、出題者側にもなって考えられるし、少しゲーム的な要素もあって、自分は実践的に覚えられました。

 

さて、そういう暗記の日々を続けていく中、ん!? これは会社で時々見る「あれ」のことだな! と気づきました。そして、こういう条文は視覚的にしてみれば覚えやすいかも? と気づいたのです。その時々見る「あれ」とは、事故を起こしてしまい、会社の掲示板に貼り出されてしまった同僚の事故の状況報告書でした。そこには、同僚の氏名、車のナンバー、事故の日時、事故の場所、事故の相手、事故の状況、事故に至った経緯、事故に対する反省が、B4 1枚の表形式のひな型にそれぞれ書かれているものでした。

これは、事故は3年、他は1年の回で学習した、重要条文、旅客自動車運送事業運輸規則第26条の2そのものです。記録すべき事故の具体的な事項は、第1項の第1号から第8号に書かれています。

 

26条の

(第1項の主文は省略。)

 

  乗務員の氏名

  事業用自動車の自動車登録番号その他の当該事業用自動車を識別できる表示

  事故の発生日時

  事故の発生場所

  事故の当事者(乗務員を除く。)の氏名

  事故の概要(損害の程度を含む。)

  事故の原因

  再発防止対策

 

さあ、この事業者として事故を起こしてしまったときに、3年間保存しなければならない具体的な記録事項をあなただったら実際にはどう記録しますか? 全部ベタ書きの文章で記録しますか? 個人タクシーなら滅多にないことだし、ノートにベタ書きでもいいかも知れません。でも、タクシー会社には、どうしても事故はつきもので、その記録をまとめて保存するためにも、ひな型があれば便利ですね。実は会社の運行管理者は、この第1号から第8号を表形式にしていたのです。ならば運行管理者になったつもりで、一度この各号を項目にして書く欄を設けて表を作ってみましょう。出来れば丁寧に。この条文を覚えるとき、私は初め、5W1H 、いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように、で思い出せるように覚えていました。これもなかなか有効でしたが、このひな型を作ってみるとかなり明確に頭の視野に記憶されました。この方法も、右脳タイプ・左脳タイプと個々人で違うので、全ての人に有効とは言えませんが、一例として参考にしてみてください。


 このひな型暗記が有効な他の重要条文に、苦情の処理(旅客自動車運送事業運輸規則 第3条)、乗務記録(旅客自動車運送事業運輸規則 第25)などがあります。かつ、このタイプの条文は、重要条文と指摘したように、出題者側から見れば、とても穴埋めを作り易い条文なのです。ここで、例題です。

 

例題 乗務記録には、乗務した日の天候を記載すべきことが法令で定められています。

 

正解は、❌です。えっ!? うちの会社の日報には、天気を書く欄があるよ?という声が聞こえてきそうです。私の在籍していた会社も天気を書く欄がありました。もちろん書くことを禁止されている事項ではないのですが、該当条文を見てください。長い条文なので、ここでは全部読み上げませんが、乗務記録の記載事項の中に、天候は入っていません。例題は、天候の記載を法令で定めています、と言っているので、❌になる訳です。なので、これも、会社の日報などをベースにして、法令通りの記載事項を書き込める欄を設けて正確な乗務記録のひな型を作ってみましょう。そうすれば、この長い重要条文も1枚の日報になって、記載すべき事項が視覚的に覚えやすくなると思います。

 

今回は、自分の体験から暗記方法の一例をあげてみました。暗記学習は辛いものですが、少しでも参考になればと思います。今回もご覧いただきありがとうございました。次回は「リンクする条文は必ずセットで」というテーマでお話する予定です。